偽物だった”天然アロマ”
たまたま立ち寄った雑貨店で「天然アロマを使っているんですよ」と勧められた香水。
それが、私とアロマの出会いでした。
ラベンダーとオレンジの香りのアロマ香水に惹かれたのは、「天然」という安心感のある響きです。
しかしその後、私のアロマセラピストの先生と出会ったときのことです。
「私もつい先日、天然アロマの香水を買ったんですよ」と、持っていた香水を出すと、先生は「これは人工の香りですね」ときっぱり!
天然アロマだと思っていたものが人工物だったなんて、ものすごいショックでした。
同時に、「天然と人工の香りって?もしかして、私は天然アロマの香りを知らないのではないか」と気づかされました。
その話の流れでお誘いを受け参加したアロマクラフトの講座で、私はようやく本当に天然のアロマと出会います。
ただただ、その香りが持つ心地よさに驚き、私が持っていたアロマ香水が人工物であることがハッキリと分かるほど、人工と天然には大きな差があると実感したんです。
それから、精油がお掃除やカビ対策、化粧品や火傷ケアにも使えると知り、「天然の素材だけで、こんなにたくさんの身の回りのものを作れるんだ!」と感動したことも、覚えています。
幼い息子の肌を保湿し、笑顔にしてくれた天然アロマの力
ちょうどその頃、まだ小さかった息子は、乾燥しやすくちょっと弱い肌質でした。
とくに冬などは、思いっきり体を掻いてしまうため、そのたびに皮膚科や小児科へと走りました。
アトピー性皮膚炎ではないものの「保湿が重要」とのことで、毎回塗り薬を処方されていました。
しかし皮膚も薄く、まだ幼い子どもに毎日薬を塗ってしまうことには、私のなかでためらいがあったんです。
そんな状態で葛藤していたとき、「ラベンダーとカモミールローマンを薄く希釈してオイルにして、入浴後に塗ってあげたらいいのでは?」と教わり、お風呂上がりの息子の体に塗るようになりました。
いつものお薬とは違う、ラベンダーとカモミールローマンをブレンドした香りは、息子にとってもご機嫌になれる香りのようでした。
それまではルーティン作業のように体に薬を塗っていましたが、香りに癒されながらの楽しいアロマ時間となり、肝心の肌の痒みも、だんだんと治まっていきました。
こうして、癒しと有用性を実感した私は、ますますアロマにのめり込んでいったんです。
小さいお子さんがいたり、あるいは自分や家族の体に、「本当は薬じゃなくて、自然のものでどうにかできないかな……」と考えている女性は、私以外にもたくさんいるんじゃないのだろうかと感じ、アロマを広めるための勉強を進めました。
アロマを使えるのは、内臓が出来上がる3歳以上が目安です。
実際に私も、息子が3歳を過ぎてからアロマを使い始め、クリームやシャンプーなど、本当に身近なものを日々作っていました。
身近だからこそ、天然由来にできたら安心ですよね。
女性がたった一人の自分として過ごせる時間を
当時の私は、仕事と子育てに追われ、力を抜く時間がありませんでした。私のように、子育てや介護を両立させながら働く女性は少なくありませんよね。
私を含めたそんな女性たちが、“たった一人の自分として過ごせる時間” を持てたら、どんなに良いだろうと感じていました。
精油が持つ力は、ただ慰めのように癒すものではありません。精油は体や心をいろんな方向に応援してくれるものです。
精油を通して、女性が自分の体や心と向きあう時間を提供してあげたいと感じたのが、サロンを立ち上げたきっかけです。
自宅サロンだからこそ、なるべく生活感が見えないように、非日常的な空間作りを意識しています。
扉を開けてからなかに入るまでに目にするものや香り、タオルの質感など、五感すべてから癒されていただきたい気持ちでお客様をお迎えしています。
「〇〇のお母さん」「〇〇の妻」「会社の〇〇」など、そうした肩書きはすべて取り除き、たった一人のあなたとして、サロンでの時間を過ごしていただけたら幸いです。
アロマトリートメントの本当の魅力を知って頂くために…
先日、お客様からこんな質問を頂きました。
『アロマのトリートメントは、どこで受けても同じなの?』
確かに、『アロマ』という言葉をつかっていたら、どれも同じに感じてしまいますよね。
ですが、実は違いはあるんです! その違いは
『カウンセリングをして、一人一人に合ったアロマ(精油)をブレンドしているかどうか』
例えば、 エステやリラクゼーションサロンで 『アロマをつかったオイルトリートメント』 というメニューがあったとします。
こちらのメニューは アロマのブレンドはせず、 不特定多数の方に問題なくつかえるオイルを使用しています。 では、当店のメニューでもある 『アロマトリートメント』 は、どうかというと…ブレンドの技術をもったセラピストが、お客さまのお悩みや状態に合わせて、精油を選んでいます。例えば、
「首や肩がガチガチに凝っている。少しでも動かしやすくなりたい…」 こんな時は、筋肉のハリを和らげたり、血の巡りを促す作用のある精油を選んで、キャリアオイルに希釈して、施術をします。
「むくみをスッキリさせたい」のであれば、静脈やリンパの滞りの除去や利尿作用のある精油を。
「ストレスで緊張状態が続いて、気持ちを落ち着かせたい、ぐっすり眠りたい」のであれば、不安を取り除いてくれる精油を。
「ハリのあるみずみずしいお肌になりたい」ときは、毛細血管の弾力を保ってくれる精油を。 カウンセリングを元に、お客さまと香りを確認しながら、一緒に選んでいきます。
個人のオーダーメイドテーラーのように、お客さまお一人お一人の 体やお肌、心の面に作用して お客さまの「なりたい状態」に、近づいていきます。
Little Spaceは「JAA日本アロマコーディネーター協会」の資格を取得し、一人でも多くの女性にアロマトリートメントの魅力を知って頂けるようお客様ひとりひとりに最適なアロマトリートメントをご提供しています。
心身の緊張がほぐれる、癒しと気付きの時間を提供
お客様と接するなかで感じるのは、ご自分の体の状態を知らなかった方の多さ。
「私の体って、こんなに冷えてたの?」
「私って、こんなに肩が張ってたんだ……」
実際に施術を受けて初めて、ご自分の状態に気付くお客様が意外と多くいらっしゃいます。
それだけ、日常ではご自分のことを二の次にして頑張っているということなんですよね。
当サロンでは、ご自分のことを第一に大切にできる時間を提供しています。
体や心の緊張がほぐれたご機嫌な笑顔は、周りの人にも自然と移っていくもの。
ご家庭に入っている女性は、お子さんやご主人の安心感にもつながりますよね。
当サロンにお越しのお客様は皆さん、ご自分と向き合えるひと時を過ごし、体や心の状態を知り、どんどん動きやすく軽い体になっていくとお話されます。
何度もいらっしゃるお客様は、本当に会うたびにお顔が明るく、笑顔が増えて、お話される言葉まで明るくなっていかれます。
そんなお客様たちが日常のご家庭や職場に戻ったときには、周りの人にまで笑顔を与えているのです。
私自身が女性だからかもしれませんが、女性が輝いている姿、どんどんきれいになっていく姿というのは、本当にしあわせです。
私はこの仕事をとても尊いものだと感じ、これからもこの小さなサロンから、たくさんの笑顔の女性を広めていきたいと思っています。